今一番面白いライトノベル!【よう実】1巻 感想考察
キャラ評価ページ備忘録



この記事では前回のよう実の概要や世界観の説明に引き続き、1巻のあらすじを載せつつ、各キャラの活躍をまとめていきます。重要なネタバレは白抜きしておきますので、見たい方は見てみて下さい。
よう実概要や世界観等の紹介ページはこちら↓
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- 最近面白いラノベが無いと思っており、何か新しく熱中できる作品を探している。(比較的リアルな世界観が好きな方、綺麗なイラストが好きな方、逆転劇で爽快感を感じたい方は特にお勧め!)
- よう実1巻を読了済だが、まわりに話し合える友達等がいない為、他者の感想をがっつり読んでみたい。
- お気に入りのシーンを見返したいが、該当シーンのページ数が見つからず困っている。(備忘録代わりにどうぞ)
第1巻 あらすじと感想
綾小路は高度育成高等学校に入学した初日から物語が始まります。
Ðクラスに配属された綾小路はや他のÐクラスの生徒は入学時に全員に振り込まれた10プライベートポイントに驚きつつもすっかり浮かれてしまいます。
授業中も話していようが遊んでいようが、特に注意も受ける事も無く、このまま遊んで日々を過ごしているだけで、毎月のおこづかいのような感覚で入ると油断していました。
これが後々になって分かる最初の特別試験だったのかもしれません。
- スタートは全クラス1000Pからスタート、授業の出席や態度で減点される。
- クラスP×100がプライベートポイントとして毎月各生徒に振り込まれる。
- 試験の結果が著しく悪い生徒は退学させれる事もある。
Ðクラスの生徒は遅刻や授業中の態度で減点を重ね1000クラスポイントを使い果たしました。
しかも遅刻などはしなくて当たり前であり減点方式の為、今後無くなってもクラスポイントが戻る事は無い事も担任の茶柱から明かされました。
それどころか、次の試験で赤点を採れば退学するという事も告げられました。
感想
冒頭の日本社会は平等かどうかという問いに、いきなり考えさせられます。
確かに完全な平等は無い気もします、職場でも仕事が出来る人の方が便宜が図られたり、逆に便利に使われてしまったりと貢献度と待遇が平等に反映されているかとは別な話ように思います。
また、老婆に席を譲るかどうかについてキャラクターの行動を通して、価値観がそれぞれある事を感じました。
これらの序盤部分で既によう実の魅力に引き込まれ始めたと思います。
また、主人公である綾小路にも早くから違和感を覚えた読者も多いのではないかと思います。
明らかに人に慣れておらず、あっさりと友達作りに失敗し基本一人行動を余儀なくされます。
隣の席の堀北鈴音や須藤、池、山内の3バカとは会話できるようになりますが、綾小路の無気力な発言もあり、良い扱いは受けていません。
さらに、カップ麺の値段が分からない等の浮世離れした場面、水泳の時に見せた引き締まった肉体、綾小路のモノローグからある程度の観察眼も見て取れます。
極めつけは堀北兄との格闘シーン。それらを総合すると、秘めた実力があるが何かしらの事情で隠しており、且つ世俗に疎いのは予想がつきます。
そうなると、同じ衣笠先生の生み出したキャラクターの暁の護衛の朝霧海斗を思い出します。
彼もまた、自分の実力を隠すように日々を過ごしていました。
このよう実1巻では、クラス単位でポイントを稼ぎ争う様が、社会で言うところの同じ会社の違う部署どうしで業績を争っているような印象を受けました。
高校生の立場でありながら、社会に出る事を想定して周囲と協力しつつ成果を出す事を学ばせるのが狙いなのでしょうか?
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よう実のキャラクター(1巻時点での活躍と評価)
※キャラ画像は公式より引用してます。
![]() | 綾小路 清隆(あやのこうじ きよたか)
…友達作りに失敗し、かろうじて話せるのは数人のみと、とりあえずではあるが高校生活を満喫。 担任の茶柱から明かされた入試の点数を全科目50点で揃えていた事、堀北学との格闘からクラスメイト堀北鈴音に一目置かれ始める。試験では過去問がそのまま使える事を見抜き、3年生から過去問から入手した事、茶柱からプライベートポイントで須藤の点数を1点買うなどポイントの仕組みに気づき始めた。 |
![]() | 堀北 鈴音(ほりきた すずね)…自身が最下層のDクラスに配属された事に憤りと疑問を感じている。試験で好成績を収める為、勉強会を開くが他者を寄せ付けない性格から周囲と上手くいかず孤立する。
兄の堀北学との確執を抱えており、高い学力と運動神経を有しているにも関わらず兄に認められない事に葛藤している。最後には須藤を認めはじめ勉強会を進める事を成功できた。また、最後の綾小路の行動をかぎつけ追従できた。 |
![]() | 櫛田 桔梗(くしだ ききょう)…今回は須藤、池、山内の学力もやる気も低い生徒のやる気を出させる事で勉強会に参加させた。
しかしある秘密をかかえており、その秘密を知った者には人が変わったかのように容赦しない。綾小路に自身の本来の性格を知られ、自分の体を強引に触らす事で脅迫する。片や、テストでは綾小路の過去問入手する動きに気付き行動を共にした。結果、クラスの点数を上げる事に貢献する。 |
![]() | 須藤 健(すどう けん)…水泳の授業でトップクラスのタイムを出し運動能力の高さをみせつけた。だが、学力が低い上に授業態度も低くクラスポイントを大きく減らす要因となった。勉強会にも真面目に参加する姿勢を見せなかった。テストでは赤点をとってしまい退学の危機を迎える。自身の窮地を救った堀北に惹かれ始める。 |
![]() | 高円寺 六助(こうえんじ ろくすけ)…まさに唯我独尊という言葉がぴったりの振る舞いを見せた。
水泳の授業で須藤を上回る身体能力を見せつけたが、基本的に試験や授業も自身の気分で参加したりさぼったりと、能力は高くとも制御不能という点からクラス内の評価は低く変人という位置づけ。 |
![]() | 平田 洋介…クラスをまとめ多くの生徒向けに勉強会を開き教える側に回る事でDクラスのテストの点を底上げした。 |
![]() | 軽井沢 恵(かるいざわ けい)…特に目立った活躍は無し |
![]() | 池 寛治(いけ かんじ)…テストでは勉強会に真面目に参加せず、クラスの足を引っ張ってしまう。 |
![]() | 山内春樹(やまうち はるき)…テストでは池とおなじく勉強会に真面目に参加せず、クラスの足を引っ張ってしまう。 |
![]() | 一ノ瀬 帆波(いちのせ ほなみ)…1-B所属ながら須藤がCクラスと揉めそうになった時に、Cクラスを諫め喧嘩を未然に防いだ。Cクラスの反応から一目置かれているようだが…。 |
![]() | 堀北 学(ほりきた まなぶ)…3-A所属。堀北鈴音の兄だが、能力が高いはずの妹を認めず突き放す。自分の助言を聞かなかった鈴音を投げ飛ばそうとした際に介入してきた綾小路と揉み合う。合気道5段、空手4段の腕前で荒事にも強い。生徒会長でありながら躊躇いもなく綾小路に攻撃を仕掛ける等の豪胆さも見せた。 |
![]() | 茶柱 佐枝(ちゃばしら さえ)…1-Dの担任教師でありながらクラスに不利な行動やクラスの士気を下げるような発言を続けた
一方で、綾小路の行動や発想を認め、僅かながらに上位クラスに行くことを考え始める。堀北を諭すように助言を与えた。 |
![]() | 星之宮 知恵(ほしのみや ちえ)…1-B担任。目立った活躍は無かったが、茶柱の綾小路に対する行動から綾小路に関して僅かに興味を持つ。 |
1巻注目ポイントとお気に入りポイント
個人的には注目ポイントはキャラの能力や特徴が際立ったシーン等を取り上げています。好きなシーンは、爽快感を感じたシーンや感動したシーンですね。
まあネタ的なものなので注目ポイント③なんかはどっちに取り上げても良かったんですけどね…。同じ感想を持ってくれた方がいたら嬉しいです。
- (92Pと102P)水泳の授業で綾小路の筋肉の発達に堀北と櫛田が気付きます。ストーリー的には重要なシーンでは無いですが、読者もこのシーンで綾小路のポテンシャルに気が付いたのではないでしょうか?
- (222P~230P)櫛田のもつ2面性が初めて出たシーンです。…これには驚きましたね、櫛田は今後のストーリーにも大きくかかわってきますので要注目です。
- (234P~239P)堀北学との格闘シーン。水泳の授業に続き綾小路の身体能力の高さが実践で出たシーンです。ここで重要なのは綾小路の能力だけではなく、よう実はこういった格闘シーンも出していくんだと思わされた事です。個人的にはバトルシーンも好きなのでワクワクしますね。
- (P240p~247より)…学力だけ、運動能力だけでも必ずしも評価には繋がらず、時には各生徒が持つ適材適所の能力を生かす事で成果が得られると綾小路が堀北に説くところ。p173にて茶柱も堀北に似たような事を言っていますが、同級生である綾小路が言った事に意味があると思いました。しかも、堀北はこれまで綾小路を低く評価しており、それまでの会話でも散々やりこめていたのに反論できないといったシーンに小さな爽快感を覚えました。
- (p316より)…クズと不良品の違いについて堀北が茶柱に答えるシーン。これに関しては、作中で綾小路たちがDクラスに配属された事に繋がる重要な意味を持つような気がします。これに関しては、この時点ではそこまで注目するほどでもないですが、後の巻も踏まえて考えるとなるほどなと思ったシーンです。
よう実はU-NEXTでラノベもアニメも見ることが出来ます。
まとめ
ここまでお読み頂きありがとうございました。
今後もよう実関連の記事を更新してきます、宜しくお願い致します。
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